脇坂俊郎水彩画文集Ⅰー4(No.131~190) [画文集「かくもながき愉しみ」]
131 10冬景色
例によって、雪景色の練習。写真を見て描く。場所不明というか、国籍不明。
今頃気づいてなんだが、風景画は遠景が多い。なぜか理由は分からない。
132 牛の骨
なにやら意味ありげな絵だが、特に無い。牛骨は、よく画材になるが描くのははじめて。
後ろは新宿のヒルトンインターナショナル。東京砂漠といったところか。
133 新宿御苑の桜
4月9日 台湾閣を描く予定を変更して桜のある池にした。
一時間もしたら疲れて、やめて帰ってきた。真ん中の池に映るさくらが綺麗なので、挑戦したくなったが成功していない。
134 10あじさい・カラーとユリ
いずれもアルシュを使っているがこの写真は修正しているので実物はもっと暗い。
相変わらず光を捉えることが出来ないでいる。
135 旧岩崎邸
上は現地で描いたままのもの。
下は、別の角度から写真を撮り、家で描いた。
いずれもいまひとつ。
岩崎邸は、湯島にある。
三菱マークのもととなった紋の彫られた門塀もある。
136 タイの女性
一年前の2009年6月5日に描いた絵。
疲れてここまでがやっとだった。
あとで、手を入れるつもりで、はや一年が過ぎてしまった。
光陰矢の如し。
手を加えない方が味がある。
137ブーツでおでかけ
紙はキャンソン、街など背景を入れたかった。
背景に何かないとバックの色つかいが難しい。
ペンの場合は、顔もむずかしい。もっと細いペンを使えば良いのか。かんじんのブーツは、少し短めの太いものなので、らしく見えない。
ダウンコートももう少し色が黒っぽいのだが。
不満だらけの絵。
138 10パン2
今年二回目のパン。
静物は、ものの前後関係、バックとの距離などが、なかなかうまく表現できない。
いつも、こんどこそは、と思いつつ終わる。
139 烏賊と鮎 細密画の練習。
ペンの方が出来あがりは良いみたい。
上の小さな魚も鮎、琵琶湖の笹鮎か。
あいのささやき。何匹かの澤蟹はよけいか。
考えてみれば生の魚を描くのは、はじめて。なかなか生の鮎や烏賊にならない。
140 九品仏 浄真寺
5月28日、これ以上は無いというようなスケッチ日和。
東急大井町線九品仏駅前にある浄真寺仁王門。
緑陰がテーマだが、この緑がむずかしい。
もっと光が強く影も濃い。
もう少し何とかならないものかと思う。
浄真寺は延宝六年1678年創建の古い浄土宗の寺。
ご本尊は九体の阿弥陀如来、これを九品仏というとのこと。
141 ミモザ・菖蒲
左は21年3月に描いたもの。
手を入れようとして果たせなかった。真ん中の花は芍薬でなんと造花だった。右は22年2月に描いた。これは手を入れて失敗した例。この二枚の間には、ほぼ1年近くの間がある。ちっとも上達していない。
142 水仙・薔薇
左は22年1月、太いペンで描き色を入れた。
水仙のほかは、きんぎょ草。
右は22年6月に描いたもの。ビロードのような真紅の薔薇はどう描けば薔薇になるのやら。
筆を置くとき
どんな絵にするのかを最初に考えるのか、描いていてこれで良いと思ったらやめるのか。
これが水彩画をはじめたときからの疑問である。先生にうかがうと後者であるとの答えだったが、人によってレベルによってあるいは異なるのかも知れない。
絵を描いているといつか来るという「これで良いという瞬間」とはどういうときか、そんな時がはたしてやってくるのか。その時が来ないうちに厚塗りして潰してしまうことが多い。これは難問である。
(20.6.16)
143 静物3題 ダリア
つい先日6月18日に描いた絵。19日に少し手を入れた。主役の林檎がいまいち。
これより麻酔われはダリヤになりにけり 栗林千津子
赤いボトル 09.1 F8 鉛筆(ワトソン) かなり以前に描いた絵。手を入れていない。
いずれ 練習のため、手を入れたいと思っている。
石榴の実涙の粒に似しを食む 馬場移公子
ポピー 09.1 F8 鉛筆(ワトソン) これも一年半近く放っていたものを最近少し手をいれた。背景をもう少しいじりたい感じ。
けしひらく髪の先まで寂しきとき 橋本多佳子
144 ペン画3 題
10 静物 白馬三山
赤い帽子はぬり過ぎ。
背景は,白馬(しろうま)岳2、932m、杒子岳2、812m、白馬槍ヶ岳2、903mの白馬三山。長野、新潟、富山にまたがる北アルプスの名峰。その麦秋風景。
10 静物 槍ヶ岳
背景は塗り過ぎ。
穂高連峰の北側、長野と岐阜の県境にそびえる標高3,180mの秀峰。名前は言わずと知れたツンと尖った山頂の形にちなむ。日本のマッターホルンと呼ぶひともいる。
この絵はバスケットのなかの麦わら帽子が主役のつもりが槍ヶ岳になってしまった。
10 花 赤いゆりとダリア
最近のゆりは、色も形も色々。
いつか見たいわたけのゆり園には多種、多様なユリが沢山咲いていた。
行ったことはないが、所沢にも同じようなゆり園があるらしい。
このあでやかなゆりの花を見ているとかえって山ユリの方がシンプルで良いようにも思える。
むかし、いなかの山裾に沢山の花をつけたゆりが咲いていたが、今でも咲いているのだろうか。
指さしてわがものとする崖の百合 橋本美代子
145 10かぼす
かぼすがグレープフルーツのように実をつけたので、摘果して絵を描いてみた。先生からは、固有色にこだわるなと教えて頂くがどうしても翠色にしてしまう。
146 人物3題
いずれも F10 鉛筆 左10ハンガリーの民族衣装.背景が、難しい。
ペンでなぞった。
右10フラメンコ未完である。シースルーの長そでブラウスが上手く描けない。
10赤い帽子 これも未完。バックがまずい。
147 ぼかしとにじみ2題
くだものと酸漿鉛筆・黒いセーター いずれもぼかしとにじみの練習。
左は教室で。用紙はアルシュ。右は家での復習。用紙はキャンソン。
水彩画特有の技法であるにじみ、ぼかしを習得するのは、なかなかたいへんである。根気と計算が要る。
148 10街着・10りんどう
街着
用紙はアルシュ。
まだ、手を入れる余地がありそうだが、だめにする可能性も高い。
やってみたいのは、背景に赤系統の色をもう少し強く入れてみること。
りんどう
用紙はワトソン 2時間で描き、そのまま。
両サイドの鶏頭と薔薇に力が入り過ぎたか为役の竜胆の影が薄れた。
全体を見て描かないとこうなるという見本みたいなもの。
右のモンステラの葉ももう少し手を入れたい感じ。
149 風景と人物
ブルゴーニュの夏
風景画の練習作。先生にもあなたは遠景が好きだねと呆れられた。確かにこれでは、近景、中景、遠景の練習にならない。紙はアルシュ
帽子を持つ女性
No.99と同じテーマである。
街着の女性。
2週目にべつのモデルさんを描いた。
それを手直した。
相変わらず全体のプロポーションがなっていない。
バックももう少し赤系統を入れたい感じ。出来は、これも良くない。
紙はワトソン。
150 10 赤い百合(鉛筆)・新宿御苑の松( ペン)
上は写生の日が曇りとなり、代わりに花を描いたもの。
下の新宿御苑の松は、延期した写生の日に描いたもの。
御苑の松の木は、アカマツの一種なのか調べたが分からずじまいだった。
きのこのような帽が特徴。園のあちこちにある。
俳句では、松の緑というと松の芯のことで春の季語。
色変へぬ松というと紅葉に対応して秋の季語。
絵は、評するに値せず。
151 コスモス・皇层和田倉門
コスモスは絵にするのは難しい花のひとつ。花はたよりなげ、葉も細くて捉えどころがない感じ。
心配した通り壺の方が主役になってしまった。
皇层を描くのははじめてのこと。場所は和田倉門付近から、有楽町方面を描いた。
そこは、むかし勤めていたビルが見えた。
それを真ん中に入れた。
センチメンタルジャーニィならぬセンチメンタルスケッチング?になった。
ここからは22年2月から23年12月までのもの。 カルチャー歴6~7年目にかけての作品集。 作品集というのは恥ずかしいくらい。まあ習作集といったところが妥当な線か。
152 10秋の果物・ベレー帽
スケッチ淡彩の日 「スケッチ淡彩」とは通っている教室の講座名である。
かれこれ30年近く続いているという。
先生はO氏。
朝日カルチャー教室は、西新宿の住友三角ビルの4階にある。
朝8時半ごろ家を出て、西武新宿線中井駅で大江戸線に乗り換え都庁前で降りる。
たいてい始まる前O(大和銀行OB)、M、Hさんとお茶を飲む。
時にW(野村證券OB)、Sさんらが加わる。
一番Wさんが元気で他の教室にも通い、一人でほぼ毎週スケッチに出かけるとか。
最近胃を切ったというのにである。
Oさんはアラナインティ、教室の長老、良い絵を描かれる。
教室一とだれもがみとめている。
Sさんは中野のアニメ会社の社長で美校の講師先生。
二年ほど前、肺がんでご为人を亡くされた。
年齢不詳。
Iさんが亡くなり、S(住友信託OB)さんが高齢を理由にやめられた。
女性では体調不良でOさんがやめ、川越の別の教室で勉強している。
あとに新しい方が入られてメンバーも大分変わった。
教室は10 時から1 2:30 まで。
先生はたまにまわって来られて、ひとことふたこと言葉をかけてくださり、ほんのたまに筆をとり教えて下さる。
先生は、小磯良平門下とか新制作協会会員で油絵作家とのこと。
水彩画は得意ではないように見える。
S、S、Tさんとたまに52 階のイタリアンレストランなどで食事を付き合うがたいていは12 時ごろやめて早帰りする。
右胸の疼痛がきついのである。
鷺ノ宮駅トモニでおむすびとアンパンを買って家で食べることが多い。
最近は2度ほど、中井駅前の「又次郎」という蕎麦店でもりなど。
教室に淡友会があり毎年、年度末に一週間のグループ展がある。
京橋のギャラリーくぼたで開催され今23 年度は第17 回である。
第11 回から出品したので今回で7 回目となる。
自分としては初めてであった第10 回は、照れくさくて出品しなかった。会の帽事は男1 名女性2 名で为たる仕事は、このグループ展のお世話と12月の忘年会の運営である。
第13 回のときにS、Sさんと務めたがけっこうたいへんで2 度とはやりたくない。
Sさんは同期生、ほかにSさん、Oさんと4人が一緒に入ったが、後の二人はその後ほかの教室へ移られた。
教室は2 ~3 年がいいところだと思うが変わるのも面倒。
そのうち体調が悪くなり、健康、元気のバロメーターとして通っていて思いがけず長期になってしまった。
マンネリ化は否めないが、いつまで続くか体調次第というところである。
(23.12.9 )
152 10秋の果物・ベレー帽
秋の果物は、林檎をはじめくだものが変。栗のいがもむつかしい。
左のベレー帽の絵は、未完成。バックの左側はどうすればよいのか分からない。
153 清泉女子大学(旧島津侯爵邸)
女子大は五反田にある。
ベランダは回廊になっている。実際の曲線はもっとなだらかである。少し強調し過ぎ。
建物は旧岩崎邸に似ている。同時代のものか。建物も魅力的なたたずまいだが、右のメープルらしき大木が素晴らしい。黄色に色づいて秋酣の風情。
154 10猫2題
左は眠っているところを写生した。右は椅子の背もたれでふざけているところを写真で撮り、それを見て描いたもの。同じ猫とは思えないほど感じが違う。それは下手だから。
155 10秋景色2題
二枚とも写真を見て描く練習。
左はサブプライムローンいや木漏れ日がテーマ。右はお寺の階段が为役。いずれもダメ。
気合いが入っていない。
156 23 年カレンダー
22年も残すところあと数日。
2011 年のカレンダーをつくる時期となった。
カレンダーの絵がクリスマスとはいつもふさわしくは無いと思うのだが、つくる時期が時期だからか。
この花は何と造花。造花を描けば生花の如くなり、生花を描けば造花のようになるのは情けない。
がいつもそうだ。
先生は、カレンダーなのだから、リアルでない方が楽しいと妙な慰めを仰る。
降誕祭讃えて神を二人称 津田清子
157 10フリージャとばら
フリージャは昨年暮れに、右の薔薇は新年になって描いたもの。
左の絵の真ん中は、ガーベラで右上の赤い花はダリア。あまりそれらしく見えない。二時間ほどで描き、その後手を入れていない。
右は家に帰ってから少し手を加えた。手を入れない方が味がある。
それにしても、薔薇に椿ではちと違和感無きにしも非ず。
158 11和服
今年の描き初め。
No.157 の薔薇の絵と前後してしまったのは、アップロードするのをためらっていたことによる。和服の女性は、和服がぞろりとなってしまっていつも失敗する。
出来が悪い。
これも、顔が気に入らないし、右の掛け軸ももう一つだ。
モデルはもっと若くて可愛いのだが、まるでそう見えないのは何故か。若さを捉えるのは容易ではないということ。
結局グループ展に出すものがなくて、この絵を出品することになってしまった。
159 11雪景色
京都の街並みか、どこか、写真を見て雪景色を描く練習だが、写真に場所の説明がないので不明。
先生は、残り雪にもっと厚みをと仰るがなかなか難しい。
坂道や小雪の積る甍などが为役だが、京であれば古都の雰囲気はもう一つ明暗の工夫がいるのであろう。
空を少し暗くしてみたがまだ足りないかもしれない。
160 11静物2題
左は、人、右はうさぎの人形が入っているのが共通している。为役は右の絵では人形だが、左は赤い帽子。
静物は相変わらずバックに苦労している。難しい。
161 11人形
例によって人形が人のように表情を持ってしまった。右にあるのは黄色い帽子であるが、そう見えないのが残念。背景の町ももうひとつだ。それにしてもF10号は大きくてしんどい。
162 11ウクレレ
本来の主役は、横になった花束。いつの間にやらウクレレになってしまっている。
これはいったいどうしたことか。描いている自分にも分らない。
163 1 1黒い靴下
これは、自分としてはもう少し手を入れたい。靴下をもっと黒くもしたいし、バックを何とかしたい。
とくに下の方に濃い色を入れたい。左の余白は何も入れない方が無難か。
164 1 1フラメンコとサリー
これも未完。それにしても、フラメンコとサリーでは合わない。
165 池田山公園
池田山公園は、山の手線五反田駅下車。
今はねむの木庭園となっている皇后の実家正田邸跡を経て徒歩15分のところにある。
左は現地で描いたもの。右は、帰ってから写真を見て描いた。同じようになることを再確認しただけ。どちらも新緑の木の枝のかたまりが表現できていない。
166 11猫2題
左は寝ている時に写生した。
急いで描くのだが、動くのでなかなかむずかしい。右は写真を見て描いたもの。同じ猫だが印象は全く違う。実際に猫はかわいい時ときつい時と表情が一変することがあるが。
167 地球儀とほたるぶくろ
2枚とも教室で描いたままで手を入れていない。
168 2匹の猫
左は普通の描き方で描いた水彩画。右はひだりのバックを塗る前にカメラでとり、お絵描きソフトでバックを(指で)入れたもの。
つまり、お絵かきソフトでバックの練習をして、左を完成したかたち。最近のソフトは、良くできている。
日進月歩である。後から文字を入れたり、色々な加工も可能だ。
ほかにも水彩の練習にもなる使い方があるかも知れない。
絵は、写真を見て描いたもの。
こういう猫が近くにいるわけではない。
恋猫の皿舐めてすぐ鳴きに行く 加藤楸邨
169 11芍薬と百合
5月27日雨のため写生会(武蔵小山の林試の杜公園)中止。花に変更となり2枚描いた。
左は着色できず、家に帰ってから仕上げたもの。右も少し手を入れた。いずれも用紙はキャンソン。
やっと線の上に着色する感じが少し分かりかけたように思う。しかし芍薬の中心ははもう少し明るいピンクだ。
左右より芍薬伏しぬ雤の径 松本たかし
170 かぼすとパイナップル
左はガーデンテーブルにのっているかぼす。昨年の秋に収穫した時の写真を見て描いたもの。
右は最近作の細密画の練習。硬い鉛筆を忘れたのでBで描いて彩色。
171 11 街着
デッサンが出来ていない。もう少しだという気がしないでもないのだが。
絵としては未完。頭を少し冷やしてから見直して見よう。
172 林試の森公園
林試の森公園は、東急目黒線武蔵小山駅下車。周囲は高級住宅地。昔は林業試験場があったのだろう。
絵は木や林を描くしか手は無い。
木も林も好きだが絵に描くのはむずかしい。木の肌、緑の葉それぞれ樹種によって明らかに違いがあるのだが、表現するのは至難である。
2枚とも家に帰ってから手を入れている。入れない方が良かったと毎度のことながら悔やむ。
173 11猫6 題(1)
すべて写真を見て描いたもの。かわいさを表現したいのだがまだまだである。
174 11あじさいとひまわり
二つの花はそれぞれ変わり種。
それにしても、あじさいとひまわりではどうにも合わない。
用紙はキャンソン。
太田先生の絵
175 シェラトンサーフライダーホテル
夏の風景画の練習(2週続き)。
上の絵は、1週目にペンで描き、下の方を家で練習のためにペンから着色まで描き上げたあと、2週目に教室で着色した。従って上の絵は下の絵で練習したうえで着色したことになる。
努力の割に成果がもう一つ出ていない。どうしても同じような色調になる。2枚目は変えようと思いながら描いたが、あまり変わっていない。
人は変わるのは容易では無いとつくづく思う。まして落語でいう「化ける」など夢のまた夢だ。
上の絵はJTBのハワイ観光のパンフレットの写真を、下の絵は我が家にあった写真を見て描いた。
176 11ぼかしと牡丹
上はぼかし、にじみ、たらしこみの練習。
もっと奔放に遊べと先生はおっしゃるがなかなか出来ない。結局、仕上げのための筆入れでいつもとさして違わないものとなった。
下は次の週の花の絵。
なんとなく前週のぼかしなどの練習の雰囲気が出てしまうのが可笑しい。
このボタンは造花。もっと紫色が強い。皿の上の花は、いまいち。
177 11猫6 題(2)
猫は寝ていると描きやすいが、起きているときはまず無理である。従って写真を見て描くことになる。
が、なかでもとくに眼がむずかしい。
(下段の二枚は写生、そのほかは写真を見て。)
178 11 マンゴー
主役はトウモロコシかマンゴーなどくだものか。それとも左側にあるドライフラワーか。
どうも静物はとらえどころがない。黒いカーテンのバックにも悩まされた。
179 11吾亦紅
今年もまた吾亦紅を描く季節になった。ほかに芒、鶏頭、秋だ。
あんなに暑かった夏はどこへいったのか。
カラー用紙にしたが、上手くいかずまたクレパスを使った。
80 宝来公園
宝来公園は田園調布にある。
田園調布の西口に出ると街は高級住宅地が放射線状に広がっている。
帰りに」兵隊屋」という変わった名前の蕎麦屋で穴子せいろを食べた。
まずまずの味であった。
上は横長のスケッチブック。
下はアルシェ。
1 81 大使館の猫
暑い夏のある日、新大久保の「大使館」という名の韓国炭火焼肉料理店の2階のテラスで食事をした。その時にテーブルにやってきた猫。
我が家の猫と違ってどうやら西洋系のよう。一種独特の雰囲気を持った猫であった。
妖しげな雰囲気を出すべくバックを多彩にしてみた。
182 11青いビンと果物
この絵はもう少し手を入れたい。とくに一番右のビンとくだもの。
先生の評・「下の部分の影をもっと濃くしなさい」。
1 83 石仏
昔、奈良の山の辺の道を歩いた時に見つけた石仏。写真を見て描いた。歳を経た石の感じを出したいのだが、どうすればよいのかわからない。
23.10.19
184 床の上の静物
床の上に置かれた古いカバン、薔薇のドライフラワー、果物ランプ、トランプなどなど。
これだけのものを8Fに2時間半で描くのは大変だ。
どうしても雑になる。雑な方が面白い絵になるのかも知れない。皮肉な話ではある。
2011.10.22 床の上の静物 F8 ペン
水彩の特質と良さ
水彩の特徴といえば、何といってもその透明感にあるのは誰もが認めるだろう。
だから、出来ればさわやかな絵を描きたいと願っている。
清明感と言ってもよい。
ところが、もうひとつの特質に非可逆性みたいなものがあってこれが、描く者にとっては厄介である。
油彩やパステルなどはある程度途中で修正が出来る。
平たく言えばやり直しがきく。
ところが、水彩は墨絵などとも似ていると思われるが後戻りが出来ない。
また色を重ねると暗くなるし透明感がなくなる。
さわやかさや清明感とはほど遠いものになってしまいがちである。
どこでやめるかとも関係があるが、短時間にさらりと描くというのが良いようだ。
そういえば、水彩画は、美を短時間で捉えるというのが特徴であり、良さでもあると誰かが書いていたように思う。
(23.12.12 )
185 11猫6題(3)
猫、猫、猫・・・・・。猫ばかり描いているが、起きている猫を描くとどうしても怖い猫にしか描けない。
かわいい猫にならない。なぜだ。
それで寝ている猫を描く。
23.10.23 リーリー 右下はペンと色鉛筆
186 多摩川台公園
上の左はG5の鉛筆、ほかの2枚はF4ペン。
上の2枚は現地、下の一枚は写真を見て家で描いた。
いずれもいまいち。
187浴衣と花
左は八月に描いたもの。季節感がずれている。
それだけ気に入らずに手直しを続けた。
まだ同じ状態が続いている。
右も左に同じくどこか気に食わない。バック、百合、鶏頭手前のぶどうなどの果物も手を入れたいのだが。根気が続かないのとこれ以上手を入れても良くなる気がしないのと両方である。
ああ。
188 11猫6題(4)
猫の表情は多彩だ。写真を見て描くことが多いが、描きようによっては、ガラリと写真の表情と異なることがある。長靴を履いた猫や百万回生きた猫など童話の挿絵や絵本のねこなど、猫の絵は個性的なものになるのも頷ける。
189 11教会
No.186の多摩川台公園をスケッチした時に、東急東横線多摩川駅の近くに教会があった。写真に撮って帰りペンで描いたのがこの絵。写真とは違う雰囲気を出したかったが、なかなかうまくいかない。
画友4,5人と近くの「田焼(でんしょう)」と言う店で鉄板焼きランチを食べて帰った。
カルチャー教室の時間
教室の生徒が増え30名前後になり全体に狭い。
イーゼルが既に並んでいるのでたいていは、窓際の明るいところを選ぶ。
高いイーゼルもあるが、疲れるので低い方で座って描く。座ると楽だが、時折り離れて見る必要があるのについ面倒で怠る。
描く時間は2時間半。
先生はこの間に一枚それなりに仕上げることにこだわる。
時間内に仕上がるかどうかは絵の大きさによるのに先生はそれを示さない。
個人の力量次第ということか。
たしかに水彩の場合は目安の時間は必要かも知れぬ。
人物など気に入ったモチーフのときはF10とかB3ワトソン紙を使う。
ワトソンは100円だがアルシュは525円と高いのでめったに買わない。
体調不良のときは、F10、B3は大きすぎてきつい。
普段はF8のスケッチブックをバッグにいれて持っていく。
12時ごろまでは、皆静かに描いているが、終わりの30分くらいになるとあちこちで話し声が聞こえてくる。
家で描いて絵を持ってきて、先生に見て貰う人もいるが、面子は不思議と限られるようだ。
たまにイーゼルを並べて先生が講評をすることがある。
風景のときはたいていスケッチの翌週にこれがある。
このとき自分は余り先生の話を聞いていない。
これでは上達するわけがない。
疲れはするが好きな絵に没頭できる至福の2時間半である。
(23.12.15 )
141 2012カレンダーと帽子
平成24年カレンダーは秋景色の練習で「紅葉」にした。使った写真の木はメープルらしいが、葉の大きい感じと葉のかたまりが難しい。先生はとくに葉のかたまりごとの赤、朱、黄色とリズムが欲しいと仰る。かたまりは陰で付け、リズムは色の強弱でつけるのだと思うがなかなか陰の良い色も見つからない。
いずれにしても、もう少し手直しが必要。
「帽子」方もバックその他をもう少し手直ししたい。
ともに未完。
アトリエ1046
カルチャー教室の翌日は土曜日。
画材の入ったバッグをファンカーゴに積みマイe ハウスへたいてい行く。
車で30分ほど。
コーヒーのあと、10時半ごろから教室で描いた絵をながめ手を入れたり、新しく何か描いたりする。家人はバイオリンのおけいこ。
12時ごろには家人がランチを作ってくれてピポンと2階のチャイムが鳴る。
二人でランチだ。
天気の良い日には猫額庭のテーブルでということも。
2時半ごろには帰宅。
この時間も黄金の時である。
もちろん体をなしていないけれど、ひとりe アトリエ1046と称している。1046は、杜 詩郎 杜白の洒落。
例によって、雪景色の練習。写真を見て描く。場所不明というか、国籍不明。
今頃気づいてなんだが、風景画は遠景が多い。なぜか理由は分からない。
132 牛の骨
なにやら意味ありげな絵だが、特に無い。牛骨は、よく画材になるが描くのははじめて。
後ろは新宿のヒルトンインターナショナル。東京砂漠といったところか。
133 新宿御苑の桜
4月9日 台湾閣を描く予定を変更して桜のある池にした。
一時間もしたら疲れて、やめて帰ってきた。真ん中の池に映るさくらが綺麗なので、挑戦したくなったが成功していない。
134 10あじさい・カラーとユリ
いずれもアルシュを使っているがこの写真は修正しているので実物はもっと暗い。
相変わらず光を捉えることが出来ないでいる。
135 旧岩崎邸
上は現地で描いたままのもの。
下は、別の角度から写真を撮り、家で描いた。
いずれもいまひとつ。
岩崎邸は、湯島にある。
三菱マークのもととなった紋の彫られた門塀もある。
136 タイの女性
一年前の2009年6月5日に描いた絵。
疲れてここまでがやっとだった。
あとで、手を入れるつもりで、はや一年が過ぎてしまった。
光陰矢の如し。
手を加えない方が味がある。
137ブーツでおでかけ
紙はキャンソン、街など背景を入れたかった。
背景に何かないとバックの色つかいが難しい。
ペンの場合は、顔もむずかしい。もっと細いペンを使えば良いのか。かんじんのブーツは、少し短めの太いものなので、らしく見えない。
ダウンコートももう少し色が黒っぽいのだが。
不満だらけの絵。
138 10パン2
今年二回目のパン。
静物は、ものの前後関係、バックとの距離などが、なかなかうまく表現できない。
いつも、こんどこそは、と思いつつ終わる。
139 烏賊と鮎 細密画の練習。
ペンの方が出来あがりは良いみたい。
上の小さな魚も鮎、琵琶湖の笹鮎か。
あいのささやき。何匹かの澤蟹はよけいか。
考えてみれば生の魚を描くのは、はじめて。なかなか生の鮎や烏賊にならない。
140 九品仏 浄真寺
5月28日、これ以上は無いというようなスケッチ日和。
東急大井町線九品仏駅前にある浄真寺仁王門。
緑陰がテーマだが、この緑がむずかしい。
もっと光が強く影も濃い。
もう少し何とかならないものかと思う。
浄真寺は延宝六年1678年創建の古い浄土宗の寺。
ご本尊は九体の阿弥陀如来、これを九品仏というとのこと。
141 ミモザ・菖蒲
左は21年3月に描いたもの。
手を入れようとして果たせなかった。真ん中の花は芍薬でなんと造花だった。右は22年2月に描いた。これは手を入れて失敗した例。この二枚の間には、ほぼ1年近くの間がある。ちっとも上達していない。
142 水仙・薔薇
左は22年1月、太いペンで描き色を入れた。
水仙のほかは、きんぎょ草。
右は22年6月に描いたもの。ビロードのような真紅の薔薇はどう描けば薔薇になるのやら。
筆を置くとき
どんな絵にするのかを最初に考えるのか、描いていてこれで良いと思ったらやめるのか。
これが水彩画をはじめたときからの疑問である。先生にうかがうと後者であるとの答えだったが、人によってレベルによってあるいは異なるのかも知れない。
絵を描いているといつか来るという「これで良いという瞬間」とはどういうときか、そんな時がはたしてやってくるのか。その時が来ないうちに厚塗りして潰してしまうことが多い。これは難問である。
(20.6.16)
143 静物3題 ダリア
つい先日6月18日に描いた絵。19日に少し手を入れた。主役の林檎がいまいち。
これより麻酔われはダリヤになりにけり 栗林千津子
赤いボトル 09.1 F8 鉛筆(ワトソン) かなり以前に描いた絵。手を入れていない。
いずれ 練習のため、手を入れたいと思っている。
石榴の実涙の粒に似しを食む 馬場移公子
ポピー 09.1 F8 鉛筆(ワトソン) これも一年半近く放っていたものを最近少し手をいれた。背景をもう少しいじりたい感じ。
けしひらく髪の先まで寂しきとき 橋本多佳子
144 ペン画3 題
10 静物 白馬三山
赤い帽子はぬり過ぎ。
背景は,白馬(しろうま)岳2、932m、杒子岳2、812m、白馬槍ヶ岳2、903mの白馬三山。長野、新潟、富山にまたがる北アルプスの名峰。その麦秋風景。
10 静物 槍ヶ岳
背景は塗り過ぎ。
穂高連峰の北側、長野と岐阜の県境にそびえる標高3,180mの秀峰。名前は言わずと知れたツンと尖った山頂の形にちなむ。日本のマッターホルンと呼ぶひともいる。
この絵はバスケットのなかの麦わら帽子が主役のつもりが槍ヶ岳になってしまった。
10 花 赤いゆりとダリア
最近のゆりは、色も形も色々。
いつか見たいわたけのゆり園には多種、多様なユリが沢山咲いていた。
行ったことはないが、所沢にも同じようなゆり園があるらしい。
このあでやかなゆりの花を見ているとかえって山ユリの方がシンプルで良いようにも思える。
むかし、いなかの山裾に沢山の花をつけたゆりが咲いていたが、今でも咲いているのだろうか。
指さしてわがものとする崖の百合 橋本美代子
145 10かぼす
かぼすがグレープフルーツのように実をつけたので、摘果して絵を描いてみた。先生からは、固有色にこだわるなと教えて頂くがどうしても翠色にしてしまう。
146 人物3題
いずれも F10 鉛筆 左10ハンガリーの民族衣装.背景が、難しい。
ペンでなぞった。
右10フラメンコ未完である。シースルーの長そでブラウスが上手く描けない。
10赤い帽子 これも未完。バックがまずい。
147 ぼかしとにじみ2題
くだものと酸漿鉛筆・黒いセーター いずれもぼかしとにじみの練習。
左は教室で。用紙はアルシュ。右は家での復習。用紙はキャンソン。
水彩画特有の技法であるにじみ、ぼかしを習得するのは、なかなかたいへんである。根気と計算が要る。
148 10街着・10りんどう
街着
用紙はアルシュ。
まだ、手を入れる余地がありそうだが、だめにする可能性も高い。
やってみたいのは、背景に赤系統の色をもう少し強く入れてみること。
りんどう
用紙はワトソン 2時間で描き、そのまま。
両サイドの鶏頭と薔薇に力が入り過ぎたか为役の竜胆の影が薄れた。
全体を見て描かないとこうなるという見本みたいなもの。
右のモンステラの葉ももう少し手を入れたい感じ。
149 風景と人物
ブルゴーニュの夏
風景画の練習作。先生にもあなたは遠景が好きだねと呆れられた。確かにこれでは、近景、中景、遠景の練習にならない。紙はアルシュ
帽子を持つ女性
No.99と同じテーマである。
街着の女性。
2週目にべつのモデルさんを描いた。
それを手直した。
相変わらず全体のプロポーションがなっていない。
バックももう少し赤系統を入れたい感じ。出来は、これも良くない。
紙はワトソン。
150 10 赤い百合(鉛筆)・新宿御苑の松( ペン)
上は写生の日が曇りとなり、代わりに花を描いたもの。
下の新宿御苑の松は、延期した写生の日に描いたもの。
御苑の松の木は、アカマツの一種なのか調べたが分からずじまいだった。
きのこのような帽が特徴。園のあちこちにある。
俳句では、松の緑というと松の芯のことで春の季語。
色変へぬ松というと紅葉に対応して秋の季語。
絵は、評するに値せず。
151 コスモス・皇层和田倉門
コスモスは絵にするのは難しい花のひとつ。花はたよりなげ、葉も細くて捉えどころがない感じ。
心配した通り壺の方が主役になってしまった。
皇层を描くのははじめてのこと。場所は和田倉門付近から、有楽町方面を描いた。
そこは、むかし勤めていたビルが見えた。
それを真ん中に入れた。
センチメンタルジャーニィならぬセンチメンタルスケッチング?になった。
ここからは22年2月から23年12月までのもの。 カルチャー歴6~7年目にかけての作品集。 作品集というのは恥ずかしいくらい。まあ習作集といったところが妥当な線か。
152 10秋の果物・ベレー帽
スケッチ淡彩の日 「スケッチ淡彩」とは通っている教室の講座名である。
かれこれ30年近く続いているという。
先生はO氏。
朝日カルチャー教室は、西新宿の住友三角ビルの4階にある。
朝8時半ごろ家を出て、西武新宿線中井駅で大江戸線に乗り換え都庁前で降りる。
たいてい始まる前O(大和銀行OB)、M、Hさんとお茶を飲む。
時にW(野村證券OB)、Sさんらが加わる。
一番Wさんが元気で他の教室にも通い、一人でほぼ毎週スケッチに出かけるとか。
最近胃を切ったというのにである。
Oさんはアラナインティ、教室の長老、良い絵を描かれる。
教室一とだれもがみとめている。
Sさんは中野のアニメ会社の社長で美校の講師先生。
二年ほど前、肺がんでご为人を亡くされた。
年齢不詳。
Iさんが亡くなり、S(住友信託OB)さんが高齢を理由にやめられた。
女性では体調不良でOさんがやめ、川越の別の教室で勉強している。
あとに新しい方が入られてメンバーも大分変わった。
教室は10 時から1 2:30 まで。
先生はたまにまわって来られて、ひとことふたこと言葉をかけてくださり、ほんのたまに筆をとり教えて下さる。
先生は、小磯良平門下とか新制作協会会員で油絵作家とのこと。
水彩画は得意ではないように見える。
S、S、Tさんとたまに52 階のイタリアンレストランなどで食事を付き合うがたいていは12 時ごろやめて早帰りする。
右胸の疼痛がきついのである。
鷺ノ宮駅トモニでおむすびとアンパンを買って家で食べることが多い。
最近は2度ほど、中井駅前の「又次郎」という蕎麦店でもりなど。
教室に淡友会があり毎年、年度末に一週間のグループ展がある。
京橋のギャラリーくぼたで開催され今23 年度は第17 回である。
第11 回から出品したので今回で7 回目となる。
自分としては初めてであった第10 回は、照れくさくて出品しなかった。会の帽事は男1 名女性2 名で为たる仕事は、このグループ展のお世話と12月の忘年会の運営である。
第13 回のときにS、Sさんと務めたがけっこうたいへんで2 度とはやりたくない。
Sさんは同期生、ほかにSさん、Oさんと4人が一緒に入ったが、後の二人はその後ほかの教室へ移られた。
教室は2 ~3 年がいいところだと思うが変わるのも面倒。
そのうち体調が悪くなり、健康、元気のバロメーターとして通っていて思いがけず長期になってしまった。
マンネリ化は否めないが、いつまで続くか体調次第というところである。
(23.12.9 )
152 10秋の果物・ベレー帽
秋の果物は、林檎をはじめくだものが変。栗のいがもむつかしい。
左のベレー帽の絵は、未完成。バックの左側はどうすればよいのか分からない。
153 清泉女子大学(旧島津侯爵邸)
女子大は五反田にある。
ベランダは回廊になっている。実際の曲線はもっとなだらかである。少し強調し過ぎ。
建物は旧岩崎邸に似ている。同時代のものか。建物も魅力的なたたずまいだが、右のメープルらしき大木が素晴らしい。黄色に色づいて秋酣の風情。
154 10猫2題
左は眠っているところを写生した。右は椅子の背もたれでふざけているところを写真で撮り、それを見て描いたもの。同じ猫とは思えないほど感じが違う。それは下手だから。
155 10秋景色2題
二枚とも写真を見て描く練習。
左はサブプライムローンいや木漏れ日がテーマ。右はお寺の階段が为役。いずれもダメ。
気合いが入っていない。
156 23 年カレンダー
22年も残すところあと数日。
2011 年のカレンダーをつくる時期となった。
カレンダーの絵がクリスマスとはいつもふさわしくは無いと思うのだが、つくる時期が時期だからか。
この花は何と造花。造花を描けば生花の如くなり、生花を描けば造花のようになるのは情けない。
がいつもそうだ。
先生は、カレンダーなのだから、リアルでない方が楽しいと妙な慰めを仰る。
降誕祭讃えて神を二人称 津田清子
157 10フリージャとばら
フリージャは昨年暮れに、右の薔薇は新年になって描いたもの。
左の絵の真ん中は、ガーベラで右上の赤い花はダリア。あまりそれらしく見えない。二時間ほどで描き、その後手を入れていない。
右は家に帰ってから少し手を加えた。手を入れない方が味がある。
それにしても、薔薇に椿ではちと違和感無きにしも非ず。
158 11和服
今年の描き初め。
No.157 の薔薇の絵と前後してしまったのは、アップロードするのをためらっていたことによる。和服の女性は、和服がぞろりとなってしまっていつも失敗する。
出来が悪い。
これも、顔が気に入らないし、右の掛け軸ももう一つだ。
モデルはもっと若くて可愛いのだが、まるでそう見えないのは何故か。若さを捉えるのは容易ではないということ。
結局グループ展に出すものがなくて、この絵を出品することになってしまった。
159 11雪景色
京都の街並みか、どこか、写真を見て雪景色を描く練習だが、写真に場所の説明がないので不明。
先生は、残り雪にもっと厚みをと仰るがなかなか難しい。
坂道や小雪の積る甍などが为役だが、京であれば古都の雰囲気はもう一つ明暗の工夫がいるのであろう。
空を少し暗くしてみたがまだ足りないかもしれない。
160 11静物2題
左は、人、右はうさぎの人形が入っているのが共通している。为役は右の絵では人形だが、左は赤い帽子。
静物は相変わらずバックに苦労している。難しい。
161 11人形
例によって人形が人のように表情を持ってしまった。右にあるのは黄色い帽子であるが、そう見えないのが残念。背景の町ももうひとつだ。それにしてもF10号は大きくてしんどい。
162 11ウクレレ
本来の主役は、横になった花束。いつの間にやらウクレレになってしまっている。
これはいったいどうしたことか。描いている自分にも分らない。
163 1 1黒い靴下
これは、自分としてはもう少し手を入れたい。靴下をもっと黒くもしたいし、バックを何とかしたい。
とくに下の方に濃い色を入れたい。左の余白は何も入れない方が無難か。
164 1 1フラメンコとサリー
これも未完。それにしても、フラメンコとサリーでは合わない。
165 池田山公園
池田山公園は、山の手線五反田駅下車。
今はねむの木庭園となっている皇后の実家正田邸跡を経て徒歩15分のところにある。
左は現地で描いたもの。右は、帰ってから写真を見て描いた。同じようになることを再確認しただけ。どちらも新緑の木の枝のかたまりが表現できていない。
166 11猫2題
左は寝ている時に写生した。
急いで描くのだが、動くのでなかなかむずかしい。右は写真を見て描いたもの。同じ猫だが印象は全く違う。実際に猫はかわいい時ときつい時と表情が一変することがあるが。
167 地球儀とほたるぶくろ
2枚とも教室で描いたままで手を入れていない。
168 2匹の猫
左は普通の描き方で描いた水彩画。右はひだりのバックを塗る前にカメラでとり、お絵描きソフトでバックを(指で)入れたもの。
つまり、お絵かきソフトでバックの練習をして、左を完成したかたち。最近のソフトは、良くできている。
日進月歩である。後から文字を入れたり、色々な加工も可能だ。
ほかにも水彩の練習にもなる使い方があるかも知れない。
絵は、写真を見て描いたもの。
こういう猫が近くにいるわけではない。
恋猫の皿舐めてすぐ鳴きに行く 加藤楸邨
169 11芍薬と百合
5月27日雨のため写生会(武蔵小山の林試の杜公園)中止。花に変更となり2枚描いた。
左は着色できず、家に帰ってから仕上げたもの。右も少し手を入れた。いずれも用紙はキャンソン。
やっと線の上に着色する感じが少し分かりかけたように思う。しかし芍薬の中心ははもう少し明るいピンクだ。
左右より芍薬伏しぬ雤の径 松本たかし
170 かぼすとパイナップル
左はガーデンテーブルにのっているかぼす。昨年の秋に収穫した時の写真を見て描いたもの。
右は最近作の細密画の練習。硬い鉛筆を忘れたのでBで描いて彩色。
171 11 街着
デッサンが出来ていない。もう少しだという気がしないでもないのだが。
絵としては未完。頭を少し冷やしてから見直して見よう。
172 林試の森公園
林試の森公園は、東急目黒線武蔵小山駅下車。周囲は高級住宅地。昔は林業試験場があったのだろう。
絵は木や林を描くしか手は無い。
木も林も好きだが絵に描くのはむずかしい。木の肌、緑の葉それぞれ樹種によって明らかに違いがあるのだが、表現するのは至難である。
2枚とも家に帰ってから手を入れている。入れない方が良かったと毎度のことながら悔やむ。
173 11猫6 題(1)
すべて写真を見て描いたもの。かわいさを表現したいのだがまだまだである。
174 11あじさいとひまわり
二つの花はそれぞれ変わり種。
それにしても、あじさいとひまわりではどうにも合わない。
用紙はキャンソン。
太田先生の絵
175 シェラトンサーフライダーホテル
夏の風景画の練習(2週続き)。
上の絵は、1週目にペンで描き、下の方を家で練習のためにペンから着色まで描き上げたあと、2週目に教室で着色した。従って上の絵は下の絵で練習したうえで着色したことになる。
努力の割に成果がもう一つ出ていない。どうしても同じような色調になる。2枚目は変えようと思いながら描いたが、あまり変わっていない。
人は変わるのは容易では無いとつくづく思う。まして落語でいう「化ける」など夢のまた夢だ。
上の絵はJTBのハワイ観光のパンフレットの写真を、下の絵は我が家にあった写真を見て描いた。
176 11ぼかしと牡丹
上はぼかし、にじみ、たらしこみの練習。
もっと奔放に遊べと先生はおっしゃるがなかなか出来ない。結局、仕上げのための筆入れでいつもとさして違わないものとなった。
下は次の週の花の絵。
なんとなく前週のぼかしなどの練習の雰囲気が出てしまうのが可笑しい。
このボタンは造花。もっと紫色が強い。皿の上の花は、いまいち。
177 11猫6 題(2)
猫は寝ていると描きやすいが、起きているときはまず無理である。従って写真を見て描くことになる。
が、なかでもとくに眼がむずかしい。
(下段の二枚は写生、そのほかは写真を見て。)
178 11 マンゴー
主役はトウモロコシかマンゴーなどくだものか。それとも左側にあるドライフラワーか。
どうも静物はとらえどころがない。黒いカーテンのバックにも悩まされた。
179 11吾亦紅
今年もまた吾亦紅を描く季節になった。ほかに芒、鶏頭、秋だ。
あんなに暑かった夏はどこへいったのか。
カラー用紙にしたが、上手くいかずまたクレパスを使った。
80 宝来公園
宝来公園は田園調布にある。
田園調布の西口に出ると街は高級住宅地が放射線状に広がっている。
帰りに」兵隊屋」という変わった名前の蕎麦屋で穴子せいろを食べた。
まずまずの味であった。
上は横長のスケッチブック。
下はアルシェ。
1 81 大使館の猫
暑い夏のある日、新大久保の「大使館」という名の韓国炭火焼肉料理店の2階のテラスで食事をした。その時にテーブルにやってきた猫。
我が家の猫と違ってどうやら西洋系のよう。一種独特の雰囲気を持った猫であった。
妖しげな雰囲気を出すべくバックを多彩にしてみた。
182 11青いビンと果物
この絵はもう少し手を入れたい。とくに一番右のビンとくだもの。
先生の評・「下の部分の影をもっと濃くしなさい」。
1 83 石仏
昔、奈良の山の辺の道を歩いた時に見つけた石仏。写真を見て描いた。歳を経た石の感じを出したいのだが、どうすればよいのかわからない。
23.10.19
184 床の上の静物
床の上に置かれた古いカバン、薔薇のドライフラワー、果物ランプ、トランプなどなど。
これだけのものを8Fに2時間半で描くのは大変だ。
どうしても雑になる。雑な方が面白い絵になるのかも知れない。皮肉な話ではある。
2011.10.22 床の上の静物 F8 ペン
水彩の特質と良さ
水彩の特徴といえば、何といってもその透明感にあるのは誰もが認めるだろう。
だから、出来ればさわやかな絵を描きたいと願っている。
清明感と言ってもよい。
ところが、もうひとつの特質に非可逆性みたいなものがあってこれが、描く者にとっては厄介である。
油彩やパステルなどはある程度途中で修正が出来る。
平たく言えばやり直しがきく。
ところが、水彩は墨絵などとも似ていると思われるが後戻りが出来ない。
また色を重ねると暗くなるし透明感がなくなる。
さわやかさや清明感とはほど遠いものになってしまいがちである。
どこでやめるかとも関係があるが、短時間にさらりと描くというのが良いようだ。
そういえば、水彩画は、美を短時間で捉えるというのが特徴であり、良さでもあると誰かが書いていたように思う。
(23.12.12 )
185 11猫6題(3)
猫、猫、猫・・・・・。猫ばかり描いているが、起きている猫を描くとどうしても怖い猫にしか描けない。
かわいい猫にならない。なぜだ。
それで寝ている猫を描く。
23.10.23 リーリー 右下はペンと色鉛筆
186 多摩川台公園
上の左はG5の鉛筆、ほかの2枚はF4ペン。
上の2枚は現地、下の一枚は写真を見て家で描いた。
いずれもいまいち。
187浴衣と花
左は八月に描いたもの。季節感がずれている。
それだけ気に入らずに手直しを続けた。
まだ同じ状態が続いている。
右も左に同じくどこか気に食わない。バック、百合、鶏頭手前のぶどうなどの果物も手を入れたいのだが。根気が続かないのとこれ以上手を入れても良くなる気がしないのと両方である。
ああ。
188 11猫6題(4)
猫の表情は多彩だ。写真を見て描くことが多いが、描きようによっては、ガラリと写真の表情と異なることがある。長靴を履いた猫や百万回生きた猫など童話の挿絵や絵本のねこなど、猫の絵は個性的なものになるのも頷ける。
189 11教会
No.186の多摩川台公園をスケッチした時に、東急東横線多摩川駅の近くに教会があった。写真に撮って帰りペンで描いたのがこの絵。写真とは違う雰囲気を出したかったが、なかなかうまくいかない。
画友4,5人と近くの「田焼(でんしょう)」と言う店で鉄板焼きランチを食べて帰った。
カルチャー教室の時間
教室の生徒が増え30名前後になり全体に狭い。
イーゼルが既に並んでいるのでたいていは、窓際の明るいところを選ぶ。
高いイーゼルもあるが、疲れるので低い方で座って描く。座ると楽だが、時折り離れて見る必要があるのについ面倒で怠る。
描く時間は2時間半。
先生はこの間に一枚それなりに仕上げることにこだわる。
時間内に仕上がるかどうかは絵の大きさによるのに先生はそれを示さない。
個人の力量次第ということか。
たしかに水彩の場合は目安の時間は必要かも知れぬ。
人物など気に入ったモチーフのときはF10とかB3ワトソン紙を使う。
ワトソンは100円だがアルシュは525円と高いのでめったに買わない。
体調不良のときは、F10、B3は大きすぎてきつい。
普段はF8のスケッチブックをバッグにいれて持っていく。
12時ごろまでは、皆静かに描いているが、終わりの30分くらいになるとあちこちで話し声が聞こえてくる。
家で描いて絵を持ってきて、先生に見て貰う人もいるが、面子は不思議と限られるようだ。
たまにイーゼルを並べて先生が講評をすることがある。
風景のときはたいていスケッチの翌週にこれがある。
このとき自分は余り先生の話を聞いていない。
これでは上達するわけがない。
疲れはするが好きな絵に没頭できる至福の2時間半である。
(23.12.15 )
141 2012カレンダーと帽子
平成24年カレンダーは秋景色の練習で「紅葉」にした。使った写真の木はメープルらしいが、葉の大きい感じと葉のかたまりが難しい。先生はとくに葉のかたまりごとの赤、朱、黄色とリズムが欲しいと仰る。かたまりは陰で付け、リズムは色の強弱でつけるのだと思うがなかなか陰の良い色も見つからない。
いずれにしても、もう少し手直しが必要。
「帽子」方もバックその他をもう少し手直ししたい。
ともに未完。
アトリエ1046
カルチャー教室の翌日は土曜日。
画材の入ったバッグをファンカーゴに積みマイe ハウスへたいてい行く。
車で30分ほど。
コーヒーのあと、10時半ごろから教室で描いた絵をながめ手を入れたり、新しく何か描いたりする。家人はバイオリンのおけいこ。
12時ごろには家人がランチを作ってくれてピポンと2階のチャイムが鳴る。
二人でランチだ。
天気の良い日には猫額庭のテーブルでということも。
2時半ごろには帰宅。
この時間も黄金の時である。
もちろん体をなしていないけれど、ひとりe アトリエ1046と称している。1046は、杜 詩郎 杜白の洒落。
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