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絵筆(ふで)折らん花半開の甃(いし)のうへ [水彩画のお稽古]

水彩画の教室に通いはじめて、2年半になる。
 水彩画なんて技術的にはそう難しいこともないだろうから、一年もすれば飽きるだろうと思っていた。 
 が、実際には、そんなことはなかった。何枚描いてもうまくかけない。
 夏目漱石は、水彩画が好きで良く描いたそうだが、あまり上手くならなかったという。「遠近無差別、黒白平等・・・」などと小説のなかで言っていて少し自棄(やけ)になった気配だ。気持ちが分かるような気がする。
 自分は3年も習っているのに上手くならないので

  絵筆(ふで)折らん花半開の甃(いし)のうへ

 という駄句をつくった。花は、満開でなく半開が一番美しいという。
 甃(いしだたみ)の上に、桜が五分咲きに咲いていて絵にしたいと思うのだが、あまりの美しさに描くことができない。そこでもう絵をやめようかと思っているさまを詠んだつもりである。 甃(いし)は、「石の上にも3年」の石だ。
 駄句につき、句意は、ひとに多分伝わらないだろうが、花を描くたび正直、いきいきしたこの美しい花を、絵にするのは不可能だなといつも思う。(19.4.22)
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